暮らし・公園

〈 川崎 〉

川崎の意外な場所で作る、ぷっくり肉厚『○○○きくらげ』

このお話は、2013年に近所の山を買った建設会社から始まります。
山の工事をしていたところ、近所の人から“防空壕があるから気を付けてね”の言葉。“?”と思って見てみると、確かに穴があいている。。入口は崩れていましたが、中はしっかりと空間がある防空壕が出てきました。

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防空壕は土地の価値が下がるので埋め戻すケースも多い中、“戦争を伝える遺構として残すべき”とコンクリートや鉄筋で補強して残すことにしました。

しかし、整備しても見に来る人はいない。この防空壕を何とか利用できないか、近所の方に相談して辿り着いたのが…
『きくらげ栽培』であったそうです。

発見した防空壕を補強してそのまま使用していらっしゃるので、この防空壕を掘った方の思いが今なおこの空間を保ち続けているのだと改めて感じます。

きくらげを栽培している防空壕の中は、温度20度 湿度90%に保たれています。
最初はキノコも栽培していましたが、比較的温度が安定している防空壕の中は、きくらげの栽培に適しているそう。建設のお仕事で扱っていた特別なヒーティングシステムを利用し、今は一年中きくらげの栽培が可能です。

赤ちゃんきくらげ。かわいいですね。

成長すると、ぷっくり肉厚のきくらげに!『防空壕きくらげ』として、セレサ川崎の「ファーマーズマーケットセレサモス」もしくはオンラインショップにて販売しています。『防空壕きくらげ』という名は、商標もとられて川崎市のふるさと納税返礼品にもなっています。
生のきくらげは珍しいのですが、こちらの『防空壕きくらげ』がテレビで放送されてから一気に全国での栽培が盛んになったそうですよ!

きくらげ栽培に使用する菌床は、通常2~3か月で役割を終えるそうです。これらは廃棄されるのではなく、有機栽培の土となるそう。おがくずときくらげの菌がたっぷり入った土では、おいしいお野菜が採れるようですよ◎

さて、このお話は、これで終わりではありません。

『防空壕きくらげ』の施設の山の上には、何やらコンクリートの建物があります。
伺ったとこところ、『防空壕きくらげ』の栽培ノウハウをBOXカルバート(箱型のコンクリート構造物のこと)を使ってどこでも再現できるようにした施設だそうです。こちらを使えば、防空壕がなくても日本全国で一年中きくらげの栽培が可能になるということです!

日本でもっと生きくらげを普及させようと、システム特許まで取ってしまわれたとか。いつでもどこでも、ぷっくり肉厚の生きくらげが食べられると嬉しいですね!

近所の山を買ったことから始まり、防空壕でのきくらげ栽培、その栽培ノウハウを詰め込んだ施設を建て…不思議な巡り合わせですね。『防空壕きくらげ』、是非一度お召し上がりください!

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