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〈 小田原・箱根 〉

三つの「和」を守り、ひたすら真心込めた酒造りを続ける『井上酒造』

JR御殿場線 上大井駅から徒歩5分。住宅街に溶け込むように井上酒造はあります。

寛政元年(1789年)の創業以来、200年以上にわたって酒匂川流域に広がる足柄平野大井で、箱根からの清涼な冷気と伏流水、そして厳選された米を使って日本酒を造り続けています。「酒は人柄(ひと)が造る」を信条として、3つの「和」を大切に守り酒造りを行っています。それは、「造り手が相和して酒造りをする」「飲んだ人の心が和らぐ酒を造る」「繊細な日本文化すなわち和の心を持って酒造りをする」というもの。真心込めて、真摯に酒造りに向き合っているのですね。

仕込みに使う水は、蔵の敷地内にある地下100メートル以上ある井戸から湧き出た水。ミネラルを適度に含んだ硬水です。川の下流に行くほど硬水になる傾向があるそうで、その水で造ったお酒はキリッとした酸味が際立つ旨味のある味わいになるそうです。井戸から湧き出る仕込み水を飲ませていただきましたが、すっきりとした美味しい水でした!この水があの美味しいお酒になるんだなぁと思うと、とても感慨深いです。

井上酒造のはじまりには、こんな逸話が語り継がれています。”当時農業を営んでいた井上要七が新しい商売を求めて城下町小田原へ向かう途中、石につまづき、その石が徳利の形をしていたことから「酒造りをせよという神の啓示に違いない」と考え、酒造業を始めた”というのです。その石は、今でも井上家の家宝として大切に保存されています。

創業以来、時代の変遷と共に銘柄も変わってきたそうですが、今からおよそ50年前に輸出を始めたのをきっかけに、蔵の目の前に広がり世界的な観光地の箱根に因んで「箱根山(ハコネヤマ)」という銘柄が生まれました。今では井上酒造の代表銘柄となっています。

数ある『箱根山』ラインナップの中で、基本となるのが『純米吟醸 箱根山』。バナナやメロンのような吟醸香があり、やさしい酸味となめらかな味わいが特徴です。強すぎない香りは、食事とともに楽しめるお酒です。

地域の農業振興にも積極的で、地元大井町の農家有志が耕作放棄地を復活させ栽培した酒米を原料とした地酒「夢高尾」。大井町産の柑橘「湘南ゴールド」の果汁をぜいたくに使った日本酒ベースの「湘南ゴールドリキュール」など地産地消にも力を入れています!

また、太陽光発電をしながら敷地での農業を継続する「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」という取り組みが各地で行われている中、小田原では、休耕田を復興し、水田の上にソーラーパネルを設置して稲作と発電を行う試みをしています。井上酒造はその取り組みに協力し、収穫した米をお酒に、酒造りに使う電気もそこで作った電気を使うという新しい挑戦も始めています。まさに地産地消、太陽の恵みを存分に蓄えたお酒ができるわけです。味わってみたいですね!

井上酒造の入口の左側にある蔵は売店になっています。酒造見学などの際にはこちらで説明をしてくれますよ。長く受け継いできた真心を大切にしながら、新しい試みにも挑戦する井上酒造の日本酒を、是非ご賞味ください!

〒258−0016
神奈川県足柄上郡大井町上大井552
JR「上大井駅」より徒歩5分
0465−82−0325
9:00〜16:00
日曜・祝日定休、土曜不定休、年末年始
あり
https://www.hakoneyama.co.jp/
https://m.facebook.com/hakoneyama/

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