
神奈川県西部で親しまれているご当地ラーメン「小田原系ラーメン」をご存じですか? 豚骨ベースの濃い色の醤油スープに、平打ちのちぢれ麺、大きなワンタン、分厚いチャーシュー。そんな一杯の源流とされるのが、湯河原町の「味の大西 本店」です。今回は、その本店で修業した初代がのれん分けを受け、真鶴町で昭和55年に開いた「味の大西 真鶴店」へ。昔から受け継がれてきた味と、店主おすすめのラーメンを味わってきました!
目次
本店の味を受け継ぎ、昭和55年に真鶴で開店
お店があるのは、駅から少し離れた静かな住宅街。晴れた日には相模湾を見渡せる、見晴らしのいい場所です。
初代店主は、湯河原町にある「味の大西 本店」で働いたことをきっかけに、のれん分けを許され、昭和55年に奥様と二人で「味の大西 真鶴店」をオープンしました。
当時はラーメンだけでなく、本店から受け継いだかつ丼や野菜炒めなど、「味の大西」で親しまれていた定番メニューも提供していたそうです。仕込みから調理までは初代店主が一人で担当し、ホールは奥様が切り盛り。初代店主は73歳まで現役で厨房に立ち続け、お客様に料理を提供していました。

初代の背中を見て覚えた、2代目がつなぐ「味と技」
現在は、初代の娘さんご夫婦が2代目としてお店を切り盛りしています。取材時には初代の奥様も一緒に店に立ち、創業当時から続く味とおもてなしを支えていました。
初代はとても気難しい方だったそうで、ラーメン店での経験がなかった2代目店主は、店に入った当初かなり苦労したのだとか。味や技を手取り足取り教えてもらったわけではなく、初代の仕事を見ながら覚え、受け継いできたそうです。
「またかつ丼をやってほしい」「昔のメニューを復活してほしい」と声をかける昔からの常連さんもいるそう。長く通うファンが多いことからも、この店が地域で愛されてきたことが伝わってきます。

今はラーメンとごはんだけ。初代から受け継ぐ、変わらない一杯
現在の食事メニューは、ラーメンとごはんのみ。「ラーメンをしっかり楽しんでもらいたい」という思いから、メニューを絞っているそうです。麺やワンタンには、今も「味の大西 本店」と同じものが使われています。
今回は特別に厨房も見せていただきました。厨房では常にお湯が沸き続け、入った瞬間からものすごい熱気! 取材時の室温は約40℃、暑いときには45℃ほどになるそうです。まるでサウナのような環境の中で、一杯ずつラーメンが作られていました。
麺は、湯河原町の「室伏製麺」のもの。1杯に使う麺は約160gで、一般的なラーメンよりやや多めです。平打ちのちぢれ麺で、もちっとした食感が特徴です。
チャーシュー用の豚肉は、小田原のお肉屋さんの工場から1頭分を仕入れているそう。ラーメンの種類によって使う部位を変えています。豚ガラはスープにも使い、丁寧にアクを取りながら仕込むことで、コクとうまみのあるスープに。醤油と塩味がしっかりと効いた、「味の大西」らしい一杯に仕上がります。

店主おすすめ!ぷりぷり食感の「ワンタン麺」
2代目ご夫婦が「ぜひ食べてほしい」とおすすめしてくれたのが、ワンタン麺です。
ワンタンの餡は自家製で、ショウガやニンニクなどの薬味をたっぷり使用。皮は麺と同じ室伏製麺のものを使い、一つずつ丁寧に包んでいきます。包み方も初代から受け継いだ方法で、片手に皮を持って餡をのせ、手をグーにするようにギュッと握れば出来上がり。
たっぷりのお湯で茹で上げたワンタンは、ぷりっぷり。つるんとのど越しがよく、もちっとした平打ちちぢれ麺との食感の違いも楽しめます。ワンタン麺に入るチャーシューは、肉々しく食べ応えのあるもも肉です。

麺が見えない!? 分厚いチャーシューが並ぶ「チャーシュー麺」
チャーシュー麺が運ばれてくると、まず目に飛び込んでくるのが丼を覆うチャーシュー。その数は6枚ほどで、麺がほとんど見えません!
こちらに使われるのは、脂ののったバラ肉。トロッとやわらかく、箸を入れるとほろほろと崩れるような食感です。店で一枚ずつ切っているからこそ、この分厚さ。時間をかけて丁寧に仕込まれていることが伝わってきます。

どっちも食べたい人に!「チャーシューワンタン麺」で味わう小田原系
「ワンタンもチャーシューも、どちらも食べたい!」という方には、チャーシューワンタン麺がおすすめです。
店主おすすめのぷりぷりワンタンと、ほろほろのチャーシューを一度に楽しめます。麺は約160gとしっかりボリュームがありますが、あとを引く味わいで、つい箸が進んでしまいます。小田原系ラーメンらしい食べ応えを満喫したい方には、たまらない一杯です。

わざわざ足を運んでも食べたい、県内外で愛される味
「味の大西 真鶴店」には、地元の常連さんだけでなく、この味を求めて県内外からお客さんが訪れます。横浜や茅ヶ崎、横須賀などからロードバイクで来店する方もいるそうです。
湯河原でマリンスポーツを楽しんだあとに立ち寄る方も多く、有名な方がお忍びで通うこともあるのだとか。駅から少し離れた住宅街にありながら、遠方からも人を引き寄せる一杯です。
2代目ご夫婦に聞いた、真鶴町のいいところ
真鶴町の魅力について伺うと、「お魚がおいしく、みんな優しく温かい方が多い街かな。常連さんも含め、気さくで温かい人が多いよ!」とのこと。最近は移住する方も増え、いろいろなお店ができているそうです。「港のそばにも海鮮がおいしいお店があるので、おすすめだよ」と教えていただきました。
初代が本店から受け継いだ味を、2代目が見て覚え、今も守り続ける「味の大西 真鶴店」。濃いめの醤油スープに、もちっとした平打ちちぢれ麺、ぷりぷりのワンタン、分厚いチャーシュー。真鶴へ出かけたら、昔から愛されてきた小田原系ラーメンをぜひ味わってみてくださいね。

この記事を書いたのは、茅ヶ崎市在住。2021年よりJIMOTTOに参加、西湘エリアを担当。『湘南暮らしの目線で見つける、神奈川の小さな幸せ♡子育てママみー』でした!
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| 〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1370-3 |
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| 0465-68-4043 | |
| 11:00~15:00(LO 14:45)※材料がなくなり次第終了 | |
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毎週木・金曜日(臨時休業などはXでお知らせ) |
| あり(店舗1軒となり4台、店舗前2台) | |
| https://x.com/manazuruoonishi | |
| 席について:テーブル席3卓、お座敷2卓 予約:不可/店頭にてお並びください |
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| 可。キッズチェア・おむつ交換台なし/お座敷あり/子ども用食器あり |
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