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〈 県央 〉

厚木から人・街がつながる場所。奥行き100mのレトロな倉庫『柳田金太郎商店』

みなさんは「ストリートアート」をご存じですか? 街の壁やシャッターなどをキャンバスに見立て、スプレー缶などで自由に表現するアートのことです。かつて横浜の高架下などにもずらりと並んで描かれていた文化ですが、今回ご紹介するスポットは、そんなストリートアートに触れられる場所。さらに、代々続く荒物屋として、今なおレトロな日用品にも出会えるディープな空間です。

小田急線本厚木駅から歩いて10分ほど。住宅街に突如現れる、奥に長ーく続く倉庫……。倉庫と住居部分を合わせると、なんと全長約100mもあるというから驚きです!

創業100年以上!荒物屋として始まった歴史

もともとこの大きな倉庫は、初代の柳田金太郎さんが荒物屋さんとして開業したのが始まりです。正確な創業年は不明ですが、明治末期から大正初期頃から続く、100年以上の歴史を持つ老舗(建物自体も70年以上前のものがそのまま残されています)。

ここで少し豆知識。「金物屋」と「荒物屋」の違いをご存じでしょうか?

金物屋:金属製品や建築資材を扱うお店(現在の工具店やホームセンターの工具・金物売り場)
荒物屋:ほうきや洗濯用品などの生活雑貨を扱うお店(現在のホームセンターの日用品売り場や雑貨店)

金太郎商店は後者の「荒物屋」として、長年地域の暮らしを支えてきました。

海外経験を経た双子の兄弟が紡ぐ、新たな賑わい

現在は、5代目となる双子の兄弟が、荒物屋を営みつつ、アートスペースやイベントスペースとしてこの場所を盛り上げています。お二人の経歴はとてもユニーク。
まずはYoshiさん。専門学校卒業後、東京で映像会社に勤務。ニュージーランドへのワーキングホリデーをきっかけに、カナダやメキシコに住みながら映像制作に従事。コロナ禍を機に帰国しました。倉庫内には、学生時代に制作したアニメーションの「かめはめ波」をモチーフにした立体オブジェや、海外で撮影した写真を用いたおしゃれなアートが飾られています。

そしてTakaさんは、大学で経済を学び、会社員の経理部を経て29歳でカナダへワーキングホリデーへ。現地の残り2か月のタイミングでコロナ禍となり日本へ帰国しました。
コロナ禍をきっかけに兄弟揃って地元・厚木へ戻ってきたお二人は、改めて「日本の良さ、厚木、そして実家の荒物屋の良さ」に気づきます。「ギャラリーのような場所ができたら面白いのでは」という思いから、現在のスタイルへと繋がっていきました。

掘り出し物が見つかる? まだまだ残る昭和の荒物たち

後を継ぐと決めた当初、倉庫内はまるでゴミ置き場のようにものが溢れていたそう。まずは片付けからスタートし、長年日の目を浴びずきれいな状態で眠っていたほうきやたわし、モップなどを、当初は「倉庫を整理したい」という思いからガレージセールで1つ100円で販売していたそうです! 今となってはとても貴重なレトロ雑貨が、驚きの価格で並んでいました。

さらに片付けの最中には、兄弟や4代目であるお父様のランドセルなども発見されたのだとか。状態も非常に良く、今でも十分に使用できるレトロな商品が揃っています。
ちなみに、2階の倉庫で見つけた「昔のうちわ置き」など、現代では見かけない珍しい生活道具に出会えるのも、この場所ならではの魅力です。

厚木からストリートアートを発信!イベント「HONARTS」

ストリートアートやライブペイントといえば、東京や横浜などの都心部で行われるイメージが強いもの。しかし、「仕事やアート仲間とのつながりを生かし、厚木でライブペイントを発信できたら面白いのでは」と考えたお二人は、このスペースを活用したイベント「HONARTS(ホンアーツ)」を主催しています。
※「HONARTS」…本厚木、金太郎商店を拠点にした、アート・音楽・ものづくり・人がつながるための小さな実験の場です。また、本厚木の事を「ホンアツ」と略すことがあるので、それが名前の由来になっています。。

誰でも気軽に参加できるイベントとして開放しており、厚木市内だけでなく静岡や埼玉など県外からも参加者が訪れます。「少しでもアートに関心を持ってもらえたら嬉しいですね」と語るお二人。イベント情報はInstagramやThreadsで発信されています(※例年8・9月の暑い時期はお休みとなります)。

倉庫という空間をどう活用していくか、今なお模索を続ける『金太郎商店』。涼しくなる季節にはイベントも再開予定です。一風変わったディープな空間やストリートアート、レトロなカルチャーに興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。
※不定休のため、訪問の際は事前にInstagramやThreadsで最新のイベント情報をご確認ください。

この記事を書いたのは、茅ヶ崎市在住。2021年よりJIMOTTOに参加、西湘エリアを担当。【湘南暮らしの目線で見つける、神奈川の小さな幸せ♡子育てママみー】でした!

〒243-0011
神奈川県厚木市厚木町4-15
小田急小田原線「本厚木駅」より徒歩約10分
080-5050-0723
現在はイベント開催時のみオープン(詳細はInstagram/Threadsをご確認ください)
なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
https://www.instagram.com/kintaro_shoten/
https://www.threads.com/@kintaro_shoten?xmt=AQG0zRR6V0ZXHV031rq2UMVWcCTpGHvAhPOarQnuIakOoOY
トイレ: 有
バリアフリー:無(舗装された床、砂利のままの場所など様々です)

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