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〈 川崎 〉

“倖せを運ぶ黄色い包み紙” 川崎大師にある「久寿餅(くずもち)」の名店『川崎大師 山門前 住吉』

川崎大師へ続く仲見世通りには、多くのお店が軒を連ねています。その中の一つ、とても立派な佇まいの『川崎大師 山門前 住吉』。川崎大師の大山門の目の前に位置するこちらのお店は、大正6年創業、今年(2023年)で106年目を迎えた老舗の和菓子屋さんです。

現在5代目である森社長の曽祖父が始めたという『住吉』。昭和20年(3代目の頃)の東京大空襲で川崎大師の辺り一帯も焼け野原となってしまったため、残念ながら創業当時の面影は残っていないそうです。その後、現在の場所にお店を構え、再スタートされました。ですが、菓子は創業当時のまま、名物の「久寿餅(くずもち)」と「饅頭」など変わらぬ味を守り続けています。

黄色は、人を“倖せ”にする色

お寺である川崎大師は、年末年始のごあいさつやご祈祷事などでも多くの参拝客が訪れます。山門前に位置する住吉は、参拝に訪れた方々が多く立ち寄ってお土産を購入されていきます。

住吉の包装紙は、“倖せを呼ぶ黄色い包み紙”と言われています。4代目の奥様が発案されたという黄色い包装紙には、”参拝に来られた方、その大切な方々、そしてすべての皆様へと幸福をひろげ、わかちあいたい”と想いが込められ、“人(ひと)”に“幸(さち)”の「倖せ」という漢字を用いています。(※住吉HPより抜粋)元から「久寿餅」の包み紙は黄色でしたが、さらに黄色の多いデザインに一新。手提げ袋など様々なものが黄色へ統一されました。
では、お待ちかねの名物「久寿餅」をご紹介しましょう!

変わらぬ製法で受け継がれる伝統の「久寿餅」

住吉名物の「久寿餅(くずもち)」は、私たちがパッと想像する“くずもち”とは少し違っています。“くずもち”という名の菓子は2種類あり、植物の“葛”の根から生成される葛粉と砂糖を加熱しながら練りあげて作ったものが「葛餅」、少し透明で普段よく目にするものがこちらです。それに対して、住吉の「久寿餅」は小麦粉のデンプンを発酵させ蒸した乳白色のもの。同じ名前でも原料や作り方が違っていますね。
「久寿餅」の始まりは天保の頃(1830~1844)。久兵衛という方が雨に濡れてしまった小麦粉をこねて樽に移し、水に溶いてしばらく放置していたところ、発酵して沈殿したデンプンを発見。このデンプンを加工して蒸してできた餅を川崎大師の上人に試食していただくと、その風味の良さを賞し、久兵衛の“久”と無病長寿の“寿”を合わせて「久寿餅」と名付け、川崎大師名物として広めることを薦めたと言われています。(※店舗資料から抜粋)

下準備にとても時間がかかる久寿餅。なんと、下準備にかかる期間は1年以上です!!
まず、小麦を地下水に浸して発酵させ、デンプンとグルテンに分けます。この工程が1年以上かかるのだそうです。その後、1週間かけて不純物(グルテンの残りかす等)をキレイに取り除き、ようやく久寿餅の原料“デンプン”が出来上がります。あとは2時間ほど蒸しあげれば完成です。この作り方は100年以上変わらずに受け継がれ、無添加で作られています。
出来た久寿餅は、ぷるっぷるの食感!久寿餅自体は素朴な味なので、付属のきな粉と黒蜜をたっぷりかけてお召し上がりください!

もう一つの名物「饅頭」も創業当初から変わらない味

和菓子の定番「饅頭」、現在はしっとりソフトなお饅頭が主流ですが、住吉のお饅頭は一味違います。今となっては珍しい、昔ながらの製法で変わらず作られている「クラッシク饅頭」!

余計なものを入れていないため、賞味期限も3日と短く、すぐに硬くなってしまうそうです。(再度蒸し直すとふんわりが復活します)森社長は、“庶民のお菓子としてみんなに食べてもらいたい、という昔からの気持ちがあるので、今後もレシピを変えることはありません”とおっしゃっていました。
白はこし餡、茶色はつぶし餡、やわらかい皮と上品ながらとっても甘いあんこが素晴らしいバランス!また食べたくなる美味しさです…!

住吉人気の菓子と、菓子に刻まれる“独鈷”

住吉名物の「久寿餅」や「饅頭」の他にも、小ぶりなサイズの最中(粒あん、こしあんと求肥、ゆず餡)は上品な甘さでちょとしたおやつにもぴったりです。

北海道産の大納言を炊き上げた「蒸しかのこ」も人気。粒が立って小豆をしっかりと感じることのできる食感です。ずっしりと食べ応えがあるので、甘いもの好きな方にオススメしたい!

住吉の菓子にあしらわれている絵柄は、住吉の商標にもなっている“独鈷・とっこ(金剛杵・こんごうしょ)”という仏具です。両端がとがった形をしている独鈷は、「煩悩を突き崩す」と言われ悟りの智慧を表しており、弘法大師とも縁深い仏具でもありあます。店頭では、“独鈷犬”と呼ばれる頭に独鈷を付けた二匹の犬がお客様をお出迎え。「あらゆる煩悩から皆様を守り、倖せを導く犬」としてお祀りしているそうですよ。

伝統を守りつつ、新たなチャレンジ

店内を見学させていただいた時に、かわいらしいお土産を発見。

お子様の1歳をお祝いする「久寿餅 de 一升餅 お祝いセット」!久寿餅のキャラクター“くずもっちゃん”のベビーリュックの中には、縁起のいい久寿餅のセットが入っています。住吉の“倖せの黄色”は、お子様の健やかな成長を願う1歳のお祝いにぴったりですよ♪(きっと、リュックを背負ったお子様の後ろ姿がかわいすぎる…)
お宮参りで訪れる方も多い川崎大師、お祝いやお土産にオススメです。

今回お伺いしたお店の横には、和モダンな雰囲気の喫茶店も併設されています。久寿餅はもちろん、出来たての味が楽しめるそうです。こちらはまた改めてご紹介します!
川崎大師でお詣りした帰りには、お土産に久寿餅を買って、お家で倖せ気分を味わいながら召し上がってくださいね♪

〒210-0816
神奈川県川崎市川崎区大師町4−47
京急大師線「川崎大師駅」南口より徒歩5分
044-288-4437
8:30〜17:00
なし
https://kuzumochi.com/
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