【現地レポート】『ジモティビティ』 親子で凧作り教室

神奈川にお住まいの18歳以下の若い世代を様々な「体験」で応援している『ジモティビティ』
今回は、特集でもお世話になっている『相模の大凧文化保存会』のみなさんにご協力いただき、「親子で凧作り教室」を午前・午後の2部制で開催させていただきました!

相模原の伝統をみんなで学んで作ろう!
今回の会場は、相模原の大凧センター。そして、先生を務めてくださったのは凧作りの名人・相模の大凧文化保存会の顧問 川﨑さんです!相模の大凧文化保存会のみなさんにもご協力いただきました!

参加者のみなさんには事前に和紙をお渡しし、お家で好きなイラストや文字を描いてきてもらいました。和紙いっぱいに素敵な作品を描いてくれています!さて、縁起物とされる凧にはなぜ絵や文字を描くのかご存じですか?それは、何も描いていない状態で凧を揚げることは“白旗を揚げる=降参や敗北、負け”を認めた事と同じ意味になってしまうから。実際にお話を聞いてみないとわからなかった事でした。

さぁ、早速みんなで凧作りスタートです!昔ながらの和紙と竹を使った和凧は、強度やしなり具合も計算されて作られています。今回は、相模の大凧文化保存会のみなさんが事前にそれぞれのキットを用意してくださいました。和紙に折り目を付け、竹を挟み込みボンドで固定する…簡単そうに見えて意外と細かい作業が多く、みなさん少し苦戦しています!

教わりながら親子で一緒に楽しく凧を作っていましたよ。

凧本体が完成したら、次は大空に揚げる際に必要な紐を取り付けます。凧を大空高く安定させて揚げるためには、付ける紐の角度が重要!凧の上側2辺と真ん中より下目の3本の糸がベスト角度の延長線上になるよう、保存会お手製の道具でしっかり図っていきます。

紐を通す穴も小さく、子どもたちは糸を通したり紐を結ぶことに苦戦していました。お父さん、お母さんの手を借りながら作り上げていきます。

親子でコミュニケーションをとりながら、とても楽しい工作の時間になったと思います。

最後の仕上げに“あし”を付けていきます。バランスをとるためにつける、長い紙のことです。

凧の下側両端に付けて、凧を引っ張る紐も取り付け…完成です!
作業開始から約1時間半。みんなとても一生懸命に、立派な和凧を作り上げました!さぁ、作った凧を大空に揚げに行きましょう!

夏の南風に乗せてカラフルな凧が舞い上がる
凧揚げを行う場所は、相模川の河川敷。相模の大凧まつりの会場にもなっている場所です。夏の南風がちょうどよく吹いてくれれば、凧は気持ちよく揚がりそうです。

午前中は、残念ながら風が途中で止んでしまいました。でもせっかく作り上げた自分の凧を空に揚げようと、広場を駆け回り凧を空へ揚げていました。とても広い広場なので、走り回ってみんな汗だく。よく頑張りました!

午後は南風が気持ちいいくらい吹いていたので、凧揚げに絶好のチャンス!揚げ方のレクチャーを受け、いざ実践!一瞬で凧が大空に上がっていきました。自分の作った凧が揚がった時は、とても嬉しそうでしたよ。

今回参加してくださったみなさんが、自分の作った凧を大切にして、ぜひもう一度大空に揚げてもらいたいなぁと思います!


午前の部 参加者のみなさま


午後の部 参加者のみなさま

普段経験できない和凧作りを、相模の大凧文化保存会の方々に直接教わるとても貴重な体験となりました。自分でものを作り上げる楽しさも味わえたと思います。
今回が初めての開催でしたが、次回の開催時には、モノづくりの楽しさや相模原の伝統文化に触れてみたい方々にぜひご参加いただきたいと思います!