みなさんは藍染製品を持っていたり、藍染体験をされたことはありますか?藍染で染めた商品は、使えば使うほど味が出て、自然な色落ちの変化を楽しめるのが大きな魅力です。今回は、藍染体験もできる注目の藍染工房『AFURIBLUE』をご紹介します。

元体育教師!?教師時代に体験したことがきっかけに
藍染師の小沼さんは、11年間体育教師を務め、野球部の顧問もされていたという異色の経歴の持ち主。いつかは地元で商売をしたいという思いを抱いていたそうです。(ご実家は伊勢原市内で酒屋を営まれています)転機となったのは、コロナ禍でお母様を亡くされたこと。そのタイミングで、教職時代に体験した藍染の記憶が鮮明によみがえり、2021年に趣味として藍を育て始めました。どこかへ弟子入りするのではなく、全国の藍染工房を巡りながら独自のスタイルでスタート。伊勢原市出身というご縁や地元のつながりもあり、藍の畑と工房を構えることができたそうです。
藍の栽培から染めるまで…すべて伊勢原市内で行っています
AFURIBLUEの藍染は、まず藍の栽培から始まります。伊勢原市内にある3,000平米もの広大な畑で藍を栽培しており、小沼さんも「ここまで広大な藍畑は、神奈川県内では群を抜いてトップクラスではないでしょうか」と話します。
3月中旬から4月上旬にかけて、ゴマのように小さな藍の種をまき(2026年は気候が寒かったため5月頃に種まきを行ったそうです)、地植えで苗を育てます。7月〜8月の収穫時期(1番刈り)には、大きなもので背丈80cmほどに成長。お茶と同様に使用するのは葉の部分のみです。収穫した葉をそのまま使う「生葉染め」と、「蒅(すくも)」と呼ばれる日本の本格的な発酵染料を作る「蒅づくり」の2種類の方法があります。

こちらの工房には大きな染色用の槽があり、生の葉を水に浸して60〜70時間ほど発酵させて染料を作ります。その際の水の色は綺麗なエメラルドグリーン。水に長時間浸すことで葉の養分から無色透明のインディゴ成分が溶け出し、葉を取り除いた後に消石灰を加えて半日ほど攪拌すると、化学反応によって青く変化します。インディゴ成分は水よりも重いため底に沈殿し、水を取り除いていくと最後に青い粘土状のものが残ります。これが「沈殿藍」であり、ここを経てようやく藍染ができるようになります。

左から、種・乾燥した葉・沈殿したインディゴペーストの塊(沈殿藍)
藍にもいくつか種類がありますが、ここで育てているのは「蓼藍(たであい)」という品種です。蓼藍は江戸時代に徳島から全国へと広がりましたが、現在では日本国内での栽培が激減しており、あと10年もすれば専門の農家がいなくなってしまうのではないかと懸念されている貴重な植物です。「自分で育てていかないと、ジャパンブルーが途絶えてしまう。それほど市場に出回っていない状態なんです」と小沼さん。そんな貴重な植物が伊勢原で大切に育てられていると思うと、誇らしく感じられますね。
真っ白が藍色に染まる
「藍染は色落ちしやすい」「洗濯ができない」といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかしAFURIBLUEの藍染は、繊維の中までしっかり染め上げ、色が外に逃げない工夫を施しています。そのため、何度も洗っても綺麗な色が残るのが特徴です。「詳しい手法は企業秘密です!(笑)」と語る小沼さん。「藍染製品は扱いが難しそう」「色落ちが気になる」と感じている方にこそ、「日常使いしながら、少しずつ変化する風合いを楽しんでほしい」と想いを明かしてくれました。
取材では、小沼さんにハンカチ(55cm)とお客様から依頼された足袋を染める工程を見学させていただきました。ハンカチは丁寧に折りたたんで模様をつけて染色。


広げるとキレイな格子状の模様になっていました!

真っ白だった足袋が、たった1度浸けただけで鮮やかな青に染まる様子は驚きです。染まり具合を手で直接確認しながら作業するため、素手で挑む小沼さんの腕や爪は藍色に染まっています。腕の色は石鹸で洗えば落ちるそうですが、爪に染み込んだ色はなかなか頑固で落ちにくいのだとか。

藍染体験できます!
工房では、事前予約制で藍染体験を開催しています。手ぬぐいからTシャツまで多様なコースが用意されているので、気になる方はぜひホームページをチェックしてみてください。
また、AFURIBLUEの藍染製品は工房やオンラインショップで購入できるほか、伊勢原市内の一部店舗でも販売されています。

さらに、「AFURIBLUE」という店名も「伊勢原といえば“あふり”」という思いから名付けられたもの。“あふり”といえば「大山阿夫利神社」が有名ですが、現在、阿夫利神社で授与されている御朱印の墨には、こちらの藍染料が混ぜられています。真っ黒でもグレーでもない、時間が経つにつれて深みのある藍色が浮かび上がる独特の風合いが魅力です。気になる方は、ぜひ大山阿夫利神社へ参拝に訪れてみてください。

藍の栽培から染料づくり、そして藍染体験まで、すべてが伊勢原市内で完結する『AFURIBLUE』。伊勢原へお出かけの際は、ぜひ工房で藍染体験を楽しみ、魅力あふれる藍染製品を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは、茅ヶ崎市在住。2021年よりJIMOTTOに参加、西湘エリアを担当。【湘南暮らしの目線で見つける、神奈川の小さな幸せ♡子育てママみー】でした!
四季折々の自然が楽しめる『大山阿夫利神社』へ。「大山詣り」に行きましょう♪ | 地元をもっと知る!地域の情報ポータルサイト・JIMOTTO(ジモット)
「大山詣り」って、皆さんご存じですか?
伊勢原市大山にある『大山阿夫利神社』へのお詣りが江戸時代に大流行し、庶民の小旅行のはじまりとも言われているそうです。そんな大山詣り(今回は下社まで)に行ってきました!伊勢原駅からもバスが出ていますが
www.jimotto.jp
| 〒259-1131 神奈川県伊勢原市伊勢原2丁目9-1 大田屋店舗2号 |
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| 小田急小田原線「伊勢原駅」北口より徒歩約9分 | |
| 090-1111-0771 | |
| 営業時間/定休日 要問合せ | |
| なし(近隣のコインパーキングをご利用ください) | |
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https://www.instagram.com/afuriblue_aizome/ |
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