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〈 湘南 〉

五感で味わう一杯、通うたびに新しいお茶と出会える場所『鎌倉倶楽部 茶寮小町』

鎌倉・小町通りの一角に佇む『茶寮小町』は、日本茶の奥深さを“体験”として味わえるお店。スイーツや食事とともに、その一皿に寄り添うお茶が丁寧に提案され、訪れるたびに新しい組み合わせに出会えるのが魅力です。季節ごとに変わるパフェや、夏季限定のかき氷など、何度通っても飽きることがありません。さらに迷ったときには、相談すればその日の気分や好みに合わせた一杯を提案してくれるのも嬉しいポイントです。

一杯のお茶に込められた体験のこだわり

茶寮小町の大きな特徴は、“お茶を飲む”だけでなく“お茶を体験する”ことに重きを置いている点です。茶葉ごとに最適な急須を選べるというユニークなスタイルは、見た目の美しさや手触りも含めて、お茶の時間そのものを楽しめます。 茶葉を量る際には昔ながらの上皿天秤を使用し、1円玉を使って微調整するという繊細な工程からも、お茶一杯への徹底したこだわりが感じられます。

印象的なのは、淹れている最中に茶葉を味わわせてもらえること。パリパリした食感とともに、香ばしさや旨みがダイレクトに口の中に広がりました。同じ茶葉でも淹れ方によって表情が変化し、蒸す工程の有無で茶葉の形状や味わいに違いが出るため、日本茶の奥深さに自然と引き込まれていきます。
お客様自身がお茶を淹れる体験も不定期で開催されており、ただ提供されるだけではない“参加型”の楽しさも魅力のひとつです。

一煎目と二煎目で変わる、お茶の味わい

ここでぜひ注目したいのが、一煎目と二煎目の味わいの違いです。
最初に淹れる一煎目は、旨みや甘みがぎゅっと凝縮された、まろやかで奥行きのある味わい。口に含んだ瞬間、ふわっと広がる香りとともに、優しいコクが感じられます。 一方で二煎目になると、ぐっと印象が変わります。渋みや爽やかさが前に出て、すっきりとした飲み口に。最初の一杯が優しく柔らかい味だとすると、二煎目ははっきりパキッとした味。同じ茶葉からここまで異なる味わいが引き出されることに驚かされました。 この違いを楽しめるのも、日本茶専門店ならではの醍醐味です。

店主・斎藤さんの歩みと、空間に込められた想い

茶寮小町は2020年9月にオープン。元々夜営業のレストランだった空間を活かしつつ、お茶屋としての雰囲気へと丁寧に作り替えられました。壁の質感はあえてそのままに、障子や杉材を使った棚を取り入れることで、温もりと和の趣を感じられる空間へと生まれ変わっています。

このお店を手がける斎藤さんの人生もまた、お茶とともにあります。幼い頃には祖母との時間の中でお茶に親しみ、茶道の先生をしていた叔母の影響で小学6年生から茶道を始めました。 学生時代はモダンダンスに打ち込んで厳しい練習の日々を過ごしたり、その後は歯科衛生士の職に就いていたこともありましたが、再びお茶の世界へと戻り、日本茶専門店で働き始めました。13~14年にわたるキャリアの中で仕入れや品質管理を担い、新茶の季節には静岡で毎朝3時から茶葉と向き合うことも。培われた知識と感覚は、現在のお店の根幹となっています。 その後、お茶から距離を置いた時期もありましたが、多くのお客様との出会いを通じて“お茶が好きだった気持ち”を取り戻し、現在の茶寮小町へと繋がっています。

 

釜炒り茶 宮崎五ヶ瀬(品種:やまなみ)
淹れる前の茶葉は、口に入れるとすぐにお茶の香りがし、噛むとパキパキとした食感で苦みが口の中に広がりました。
一煎目は、甘みが際立ち香り豊かで優しい味わい。二煎目は、お茶のはっきりとした味わいとともに、ほどよい苦みが一瞬にして口いっぱいに広がりました。

 

煎茶 静岡佐久間(品種:やぶきた)
淹れる前の茶葉は、細い棒状で揚げパスタのような食感。始めはお茶の香りが口いっぱいに広がり、噛んでいるとじわじわとお茶本来の苦みが出てきました。
一煎目は、甘みが強くナッツのような香ばしい香りと味わいで、苦みはほぼ無く優しい味わいで飲みやすい。二煎目は、一口目から香りと苦みが広がり、栗パフェとの相性も抜群でした。

白玉と無花果と甜杏仁と餡(付合せ:ゆべし)
低温で長時間焼いた無花果は雑味が抜けて、無花果本来の味とほんのりとした甘みでさっぱりとした味わい。とても柔らかくとろみがある果肉に種のプチプチ感が面白い。甜杏仁とマスカルポーネチーズを合わせた白餡、粒餡、もっちもちの白玉も絶品でした!
※こちらのメニューは秋限定メニューとなります

栗パフェ
旬の食材を使用した季節ごとに内容が変わるパフェ。今回訪れたのは秋だったため、旬の栗のパフェでした。パフェの中には渋皮煮・アイス・ケーキ・栗をこして丸めたお団子が入っているのですが、これらすべてに栗がふんだんに使われていました。栗好きさんにはたまらない、とってもおいしいパフェでした♪
※こちらのメニューは秋限定メニューとなります

その瞬間にしか出会えない一杯、季節ごと変わるメニューによって、何度でも通いたくなる空間です。ただ飲むだけでは終わらない、“記憶に残るお茶の体験”。併設するショップでは、茶葉や茶器をはじめとした選び抜かれた逸品を販売しています。【ジモトのTSUKURITE】のページでもご紹介している『なみまの工房』の器に出会うこともできますよ。
鎌倉を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてほしい一軒です。

〒248-0006
神奈川県鎌倉市小町2-10-19 二ノ鳥居ビル1階
JR「鎌倉駅」東口から徒歩3分
046-723-1000
11:00~22:00
不定休
https://kamakura-club.com/tearoom/

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