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〈 県西 〉

動くSL! 最強の蒸気機関車D52の整備運行日に『山北鉄道公園』に行こう

山北SL D5270

豊かな自然に囲まれた山北町は、かつて鉄道の町として栄えていました。
走っていたのはデゴニという愛称で呼ばれた[蒸気機関車D52-70号機]。日本の蒸気機関車の中でも一番大きく「最強の蒸気機関車」と言われるほど強い牽引力をもつ蒸気機関車です。

そんな最強の蒸気機関車D52が見られるのがJR御殿場線「山北駅」から徒歩2分にある『山北鉄道公園』。

もともと静態保存されていたのですが、平成27年から有志の方々のご協力を経て、自力で動くように動態化プロジェクトをスタート。平成28年に見事成功し、今では月に一度行われる整備運行日に、動く姿を見ることが出来ます。動くD52が見られるのはここ『山北鉄道公園』だけ。

山北SL D5270

整備日にお伺いしました。2名の整備士さんで丁寧に整備作業を行なっていきます。
D52の部品はこんな感じ。

部品をよく見てみると一つ一つに機体番号である「D5270」と刻印されていました。

山北SL D5270 部品

別の部品にも発見。

山北SL D5270 部品

油の差し具合やネジの締め加減、パーツそれぞれに細かな調整が必要なのだとか。
設計図や取扱説明書のようなもが残っていない場合が多く「経験を重ねて体で覚えることが大事ですね」と楽しそうに語る姿は、とても生き生きしていて素敵でした。

SLの整備を行える整備士の方は、全国的に人数が少ないため、「この前は北海道にいて実はこの後、真岡鉄道へ向かいます」とのことで驚き。

山北SL D5270

整備の方法は機体によって異なるので難しさがある分、非常にやりがいがあるそう。

鉄道が好き、整備士に興味がある方は、一度、整備を見学してみてはいかがでしょうか。歴史を守る担い手になってみませんか?

山北SL D5270 内部

さあ、整備も終盤。いよいよ動く姿を拝めますよ!
せっかくなので、動画でどうぞ。
耳を澄ませると、電車とは違った色々なパーツが動く音が聞こえてきます。

動輪2回転分の距離を前へ後ろへ、繰り返し走らせて行きます。あまりの迫力に時間を忘れて見入ってしまいました。

整備日はもちろんなのですが、4月には満開の桜が咲き誇り、桜吹雪の中にSL、さらにタイミングが良ければ御殿場線の電車の姿を1枚の写真に収めることができます。素晴らしい景色をぜひご覧ください。

山北SL D5270

公園内にはバリアフリー対応のトイレや、遊具もあるので親子の休憩スポットとしてゆったりと時間を過ごしていただけます。ただ、近くに駐車場が無いのでご注意を。

整備日・SLの運行スケジュールは 山北町HP運行スケジュールトップ
にて発信しています。*現在は運行を見ることができません。

もっとSLについて知りたい!見たい!という方には、山北駅のすぐ近く「山北町ふるさと交流センター」の2階にある「山北町鉄道資料館」へどうぞ。

鉄道関係の資料や旧国鉄時代の貴重な品々などを展示しています。鉄道関係の写真や書籍、制服や機関車のナンバープレートなど、マニア垂涎の品々が揃っています。
往年の山北駅の雰囲気を感じさせるNゲージのジオラマや、子供たちも遊べるプラレールなどの展示もあります。入館は無料です。

●information
場所:ふるさと交流センター2階(山北駅改札出て右手すぐ)
開館時間:土曜日・日曜日・祝祭日の12時00分から16時00分
入館料:無料
住所:山北町山北1840-15
TEL:0465-75-2717(山北町観光協会)
駐車場:あり

〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北
JR御殿場線「山北駅」から徒歩2分
0465-75-2717
なし
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/category/10-0-0-0-0.html

Google マップの「拡大地図を表示」をクリックでルート検索ができます。