大空を舞う大きな凧 体験レポート

2021.12.5 AM8:30

工程① | 竹切り

大凧づくり始まります♪

5月のお祭り開催に向けて、大凧づくりがスタート!早朝から、冬らしくひんやりとした清々しいお天気。約2年ぶりの大凧づくりとなる初日の今回は、上磯部地区会員18名が作業に参加されました。まず本日の作業工程を担当者から伝えられ、作業開始です!

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大凧の骨格となる竹の伐採 “竹伐り”

この日は、“竹伐り”、“枝落とし”、“水抜き作業(立てかける)”までを行います。

今回伐る竹は“真竹”。こちらは太くて長さがある、大凧の骨格になる竹です。家族で例えるならお父さん!その他にも“篠竹”と呼ばれる、細くしなやかに曲がる竹も大凧に使用します。こちらは、お母さんのような存在。(今回は篠竹を伐ることが出来ず、購入となりました)

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事前に凧の骨組みとなる“真竹”の選定作業が行われていたそうで、使う竹に赤い印(紐)がまかれていました。骨組みも太さや長さが大きく関係してくるようで、竹の選定には長年大凧づくりに携わってきたベテランの目利きが大切です。伐り出す竹は2~3年目の竹で、まだ青々としているものを約80本。2年間のブランクがあるにも関わらず、皆さんどんどん竹を伐り出していました!簡単そうに伐っていましたが、丈夫な竹なので、とても力のいる作業なのです。さらに竹藪の中で動きにくさもありますが、一緒に大凧を作ってきた仲間だからこそお互いの役割分担がしっかりわかっていて、伐り出す人・竹藪の中から竹を出す人と自然に分かれ、その連係プレーはお見事でした!

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伐り出した竹は川の土手に一度集め、トラックで広場まで運びます。数も多いので、今回は人力でも運びました。微力ながら竹運びのお手伝いをさせていただきました。1本でもとても重いのに、皆さん軽々と運んでいて力強かった…!一緒に汗をかきながら体を動かして、少し仲間入りさせていただいた気分でした。


余分なものを伐り落とし、真っ直ぐ1本の竹に “枝落とし”

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広場まで竹を運んだら次の作業“枝落とし”です。枝落としは、竹についている枝や葉をすべて取り除く作業。竹の本体を傷つけないように枝の下から伐り込みを入れ、枝をキレイに落としていきます。80本もの竹の枝を伐り落とす作業はやはり大変。皆さん “myノコギリ”を使って、慣れた手つきでどんどん枝を伐り落としていきます。私は伐った枝を拾い集め、一か所にまとめる作業のお手伝い。切るスピードがとても速く、気付けば私の周りは枝だらけに!集めた枝は大凧まつりの会場整備で行う“お焚き上げ”の際に使用するそうです。後日その模様はお伝えします。

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日光の力でじっくりゆっくり竹の水分を抜いていく“水抜きの準備”

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次は、“水抜き作業の準備”。枝を伐り終えたら竹を集め、太さや長さで分け、10本ほどの束に仮止めします。この時もベテランの竹目利きの出番です!この竹はどこで使うか、使う用途に合わせまとめるよう声がかかります。伐り出した竹の太さを確認し、追加で竹が必要かもこの時に判断します。一度伐ってみないとわからないんですね。
仮止めの束にした後、竹を垂直に立てかけます。そうすることでまんべんなく竹に日が当たり、竹の水分が抜けて軽くなるそうです。ここからが、さらに力のいる作業!やはり10本まとめた竹は重く、男性1人では持てません。2~3名で竹を起こし、それを垂直に立てかけるのも至難の業。下から持ち上げる人、立てかけスペースの上で支える人、皆さんで分担して行います。この時は力になれず…若い方の力が必要なんだなぁと感じました。

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今回の作業はここまで。準備の段階から、皆さんとても楽しそうに作業されていました。伐り出した竹が今後どのように加工されていくのか楽しみですね。次の凧作り作業は、竹の水分が抜けてくる約2ヶ月後。大凧の骨組みの作業がスタートします!

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