JR相模線 「香川駅」から徒歩７分。
神奈川県の茅ヶ崎市に、湘南で唯一の酒蔵『熊澤酒造』はあります。

『熊澤酒造』は明治5年創業の歴史ある造り酒屋で、湘南に残された、ただひとつの蔵元です。
地ビールである「湘南ビール」や日本酒の「天青」は、神奈川で暮らす人なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？

入り口のアーチをくぐると、空気がいっぺん。まるで軽井沢などの別荘地に来たかのような気持ちの良い空気が漂ってきました。
自然の溢れる空間の中には、酒蔵やレストラン、ショップが並び、天気のいい日には外でゆっくりとくつろげる広々とした中庭もあります。

今は多くの人が集まり賑わう「場」になっていますが、昔は違っていたそうです。バブル崩壊の時代、地元の人からは安いお酒のイメージが定着し、お酒はほとんど売れず、熊澤酒造の売却案が出るほどに業績は悪化。

売却するか、立て直すかの選択が迫られる中。現在代表を務める6代目の熊澤茂吉様が、「お酒を地域で残すべき存在として復活させたい」という思いから、『熊澤酒造』を引き継ぎ、ブランドイメージの改革に乗り出します。
安いお酒というイメージを払拭するため、なんと5年間の空白の時間を設け、その間に新しい日本酒の製造や地ビールの製造に取り組み、見事なブランドイメージの改革に成功。今の『熊澤酒造』へ至ります。

“よっぱらいは日本を豊かにする”
美味しいお酒を地元の人に飲んでもらうのではなくて、酒蔵を通じて人と繋がっていく、いろんな人が集まって、いろんなものが生まれていく、そんな場所にしたいという熊澤様の想いが、約10年の時を経て形になったのが、ここ、『熊澤酒造』なのです。

まずはお食事を楽しみたいという方は、『蔵元料理 天青』へどうぞ。
酒蔵を改装した落ち着きのある空間で、蔵元ならではの”搾りたての新酒”や、”秘蔵のお酒”とともに、食材にこだわった四季折々の料理をお楽しみいただけます。

ダイニングレストラン『MOKICHI TRATTTORIA』では、出来立ての生パスタ、ピッツァ、ハム・ソーセージ、パン、スイーツをはじめ、工房からのビール・日本酒を、築450年の古民家を移築した建物内で、ゆっくりとお食事を楽しむことができます。

『mokichi wurst cafe』では、こだわりの自家製ソーセージやベーコンと自慢の焼きたてパンを使った軽食や、季節のスイーツをお召し上がりいただけます。またオリジナルのコーヒー「モキチブレンド」を、築250年の古民家をリノベーションした店内でごゆっくりお楽しみいただけます。

お食事が終わったら、お買い物！
『mokichi baker & sweets』では、レストランで味わったビールや日本酒、パン、スイーツ、ソーセージををお買い求めいただくことができます。
ビール酵母で一つ一つ丁寧に作られたパンやスイーツは、もっちりとした食感が魅力的。種類豊富なうえ、どれも絶品です。お酒とおかず系のパンを買って、外でのんびり頂くのも良いかもしれませんね。

そして、酒蔵なのに!?と驚かれる方が多いショップ『okeba gallery & shop』

創業当時、酒樽や道具の修理製作を行う工房だった「桶場」と呼ばれた倉庫を改修したお店。1Fでは湘南地域の作家やアーティストの作品の常設販売やヴィンテージ家具・古道具の販売。2Fでは、絵本を中心にした古書コーナーや古道具の販売も行なっています。

そのほか、敷地内では『Bio farmers Chigasaki – Biocchi-』の野菜の直売もあり、旬な野菜を購入することができます。

ただの酒蔵ではない、『熊澤酒造』。この空間に魅了される人は後を絶ちません。施設内を楽しそうに巡るカップル。楽しそうにお食事を召し上がるママ友グループやご家族の姿。また、気軽に買い物だけをして帰る方や、中庭でビールを楽しむお着物姿の老夫婦など、本当に幅広い世代の方が『熊澤酒造』へ訪れます。
施設内ではバリアフリーに対応したスロープなども設置されているので、車椅子やベビーカーをご使用される方も安心です。

『熊澤酒造』で開催される「オクトーバーフェスト」や「酒蔵フェスト」など、季節ごとにイベントを楽しめるのもまた魅力の一つ。
食事も買い物も、緑豊かな空間で1日、楽しむことができる『熊澤酒造』。
ぜひ一度、遊びに行ってみてはいかがでしょうか？

レストランはお昼時混み合いますので、ご予約しておくのがおすすめですよ！