大空を舞う大きな凧 体験レポート

2022.02.27 AM8:30

工程④ | 野焼き

炎が燃え上がる 会場整備!

天候が崩れ、思うように作業が進まない中、さらに新型コロナウィルスの影響もあって、だいぶ遅れてしまっている大凧制作。今日は待ちに待った、2週間ぶりの作業の日!春らしい陽気で、外で行う作業も気持ち良く進めそうです。

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さて、本日の作業は…大凧祭り上磯部地区の会場整備“野焼き”です。
お祭り会場の整備は、各地区で自ら行うそうです。凧を揚げる人たちにとっても、お祭りを楽しむ人たちにとっても、お祭りの会場がきれいに整っているととても気持ちのいいものですよね。凧を作り上げるだけでなく、会場整備も自ら行うことは、とても素敵なことだと思います。

良く燃やすためには刈るのが大切

まずは会場の多目的広場に生えている、伸びきった雑草やススキを刈る作業からスタート。お家の草刈り・雑草取りとはわけが違い、かなり広い会場の草刈りはとても大変です!多くの方がご自宅から草刈り機を持参…皆さん家にあるの!?ちょっとびっくりです。
地面に雑草や枯れたススキが生えたままだと火がつきにくく、よく燃えないようです。しっかりと草を刈り、きれいに燃やす準備をします。草刈り機を使っても結構しぶとい枯れススキたち…皆さん苦戦しながらも淡々と刈っていました。刈り取れなかったものは、枝切りばさみを使い手作業で切っていきます。

点火!!!

ある程度刈れたところで、大凧の骨組みに使用しなかった竹へ火を付け、いよいよ野焼きがスタート!

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火事にならないよう地元の消防団の方も広場へ来ていただき、作業が始まります。(赤い消防車が頼もしい!)

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火をつけたとたん、どんどんと燃え移る光景はまさに“火の海”のようでした。竹伐り作業で伐り落とした枝や使用しなかった竹、2年前の竹も燃やしていきます。

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広場の広範囲を燃やしているので、辺り一面煙だらけ。河川敷をお散歩されていた方も、この光景を見てびっくりされていました!(ご安心ください、しっかり届け出も行っています)竹は“パンパン”と音を立てながら燃え、量もかなり多かったので音も大きく、、ちょっと怖かったです。。

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刈り切れていない草やススキは燃え切っておらず、再度草刈り機で刈っていきます。火の近くで懸命に草を刈る皆さんは、まるで勇者のようでした…!

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消防団の方は、作業している皆さんに危険がないように、これ以上火が燃え広がらないように近くで見守ってくださっていました。

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点火してから1時間ほどで大体の草は燃え切り、残った草は集めて小さな火で燃やし切ります。スッキリしました!

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三段の滝多目的広場がこんなにも広かったんだと、改めて認識しました。草が元気に生い茂っていたことで、狭く感じていたんですね。スッキリとした広場からは、相模川がすぐそばに見えるようになりました。
川を見ると、気持ちよさそうに泳いでいる鳥を発見。その鳥の正体は、急速な減少から日本の保護鳥に指定されている「雁(ガン)」でした。相模川は自然豊かなことがよくわかりますね。
きれいに整備された広場には、これから暖かくなるにつれて地元の子どもがよく遊びに来るそうです。

最後は広場にまだ煙が立っていないかを確認し、本日の作業終了です。来週は、再度小手縄巻の作業が続きます。
2022年の大凧の題字も決まったそうです!どんな文字になったのか楽しみですね。その模様はもう少し先になりそうですが、皆さんにお伝えできればと思います。