グルメ

〈 相模原 〉

歴史を感じる鮎好きの隠れ家『桂川亭(けいせんてい) 鮎や』

眼下に相模川が流れる大正3年創業の鮎料理のお店「桂川亭 鮎や」。神奈川県景勝50選に選ばれた「小倉橋」のすぐそばにあります。今回お邪魔したのは築70年以上の別館。赤い屋根が目印の歴史を感じさせる佇まいです。

鮎の一夜干し、みそ焼き、骨せんべい、塩焼きなど…全12品は圧巻の一言!(写真のお料理のほかに、鮎山椒まぶしご飯、吸い物、デザートが付きました!)6月から10月中旬までは珍しい鮎のお刺身も食べられます。生き鮎をその場で捌く新鮮なお刺身は、歯ごたえがあり全く臭みを感じず、川魚のイメージを覆すものでした。

鮎の塩焼きをはじめ、みそ焼きも遠火でじっくり時間をかけて焼き上げているので頭から丸ごといただけます。香ばしさとパリパリとした食感に感動です!10月のこの時期は子持ち鮎もあり、おなかにずっしりと卵の入った大ぶりの鮎は食べ応えも十分!そして、鮎の塩焼きと言えば「蓼酢」。さわやかな蓼の香りが鮎を一層引き立てます。

これだけの種類の鮎料理を出すお店は珍しいようで、茅ケ崎や平塚、横浜の県内はもとより、東京や埼玉、千葉からも鮎好きのお客様がいらっしゃるそうです。
鮎は、解禁となる6月の若鮎からはじまり、8月ごろに最盛期を迎えます。「香魚」と呼ばれる所以のスイカの香りがするのもこの頃。そして10月には大きく育って産卵期を迎えた子持ち鮎と、シーズンごとに違った味わいを楽しめます!

鮎料理のほかに、うな重のセットも頂きました。国産のうなぎは、蒸さずに焼きのみで仕上げているので、しっかりとした身と香ばしい皮は格別です!肝はお吸い物ではなく肝焼きで。こちらも鶏レバのような歯ごたえにタレが絡んで濃厚な味がおいしい!

今回は残念ながらお酒はなしでしたが、日本酒を飲みながらゆっくり堪能したいボリュームでした。もちろんお酒も豊富な種類がありますので、お料理に合わせて選ぶのも楽しいですね。

お料理は季節に合わせて、猪鍋やオリジナルスープのもつ鍋などメニューが変わるそうです。鮎は、お刺身以外は通年食べることができます。焼き物や釜めしなどは時間をかけて仕上げるそうなので、訪れる際はご予約を!「塩焼き」や「一夜干し」などのお持ち帰りメニューもありますので、お土産もばっちりです。

店内には、創業当時に相模湾から流通の要として通っていた帆掛け船や、屋形船や鵜飼いなどの様子を収めた貴重な写真が飾ってありました。昭和39年以前の相模川の賑わいを知ることができます。

城山ダム(津久井湖)ができて風景も随分と変わりましたが、名物の鮎料理は創業当時より変わらぬ美味しさです。

基本的にはご予約のみとなり、コースは金額・内容等ご相談となります。
また、桂川亭の本館は48名(現状は20名程度で対応)までの宴会場や、宿泊もできます。詳しくは、HPをご覧ください。

夏には、近くの小倉橋のライトアップや灯篭流しなども行われるそうです。まさに美味しい鮎料理を味わうことのできる隠れ家。知る人ぞ知るお店です。

〒252-0111
相模原市緑区川尻1119
JR「橋本駅」南口から
加奈中バス 「小倉橋」下車(約25分) 
南口からタクシー(約15分)
042-782-7600/予約直通(黒田)090-4592-2400
11:30~22:00
不定休あり(予約時にご確認ください)
https://www.facebook.com/keisentei1119/
子連れOK
パーティ利用OK

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