
日崎工業
Hizaki Kougyo
日本屈指の金属加工技術で
完成度の高い製品をお届け
1点からの特注も対応し、企画から設計·製作·設置までトータルサポートをしてくれる日崎工業株式会社。『感動をデザインし誰もが幸福な世界を実現します』を理念に、多くの感動を届けます。主力であるサイン事業の他にもアウトドア事業やキッチンカー事業も展開し、オリジナルブランドも立ち上げています。様々なことにチャレンジされている代表取締役の三瓶さんにお話を伺いました。

ものづくりとの出会い
出会いというか…もう生まれた時からですね。私は二代目ですが、父親が16歳で福島県から東京の三田に出て丁稚奉公から始めて、20代で起業。浜松町、品川と移動して57年前に川崎へ。当時、昔ながらの町工場は工場と住宅が一体化しているところが多く、私もそんなところで生まれ育ちました。
生まれた時から下の工場ではトンカントンカンものを作っていて、小学校の頃には手伝いをしたり、物心がついた時からものづくりは生活の一部でしたね。小学校の卒業アルバムの将来の夢のページにも、私は『工場の人』って書いてあるんですよ。工場で鉄パイプを切っている絵も描いてあって(笑)。
その頃からものをつくりあげる達成感や完成した喜びを強く感じていました。中学高校時代にはプラモデルにめちゃくちゃはまって、早く完成させたいからってご飯も食べずに没頭していた頃もありましたよ。
街中でよく目にする大きな看板などを製作
主な事業はサイン事業といって、お店や交通系の看板です。例えばGINZA SIX(銀座シックス)や丸ビル、麻布台ヒルズといった大きな商業施設の施設案内版、空港のフライトインフォメーションやチェックインカウンター、駅のホームにある出発案内などですね。その箱物と言われる部分を板金で作っています。あとは、東京モビリティショーの自動車ブースを丸ごと作ったり、クリスマスシーズンには街中に現れる巨大ツリーをコツコツつくって一晩で立ち上げたり。ハイブランドのコレクションの展示台も作ったことがあります。
一品ものの制作が多いのですが、大きくて精度よりも美しさを要求されるものが多いですね。案件は多岐に渡りますが、受注してから自社で現調(現場を図る)して設計してものを作って納品するまでワンストップでやっています。最近ではCAの方々の救難訓練に使う航空機(室内で使用する訓練施設)をオーダーメイドで作りました。
ダイバーシティ経営
当社の製品は基本一品もののため、製造業としては実はあまりやりたがらない仕事なんです。ただ当社の場合は、受注から設計、製造、設置までをやっているので、ものを作るスタッフは半数程で営業やデザイン設計をするスタッフもいて、コンピューターで描いた絵をデータ化して工場に流してつくるスタイルを取っています。幅広くいろんな人材が在籍し、10年くらい前からダイバーシティ経営を掲げていますが、それぞれがもつ能力は非常に重要だと感じています。例えば障害を持った方でパソコンが得意な場合は図面を描いたりプログラムをやってもらったり、様々な方たちの能力を活用してより良い会社づくりをしています。
たくさんの感動を生み出す
街中で人目に触れるものなので、完成時に感動や達成感を感じられるとても面白い仕事だと思っています。当社の理念に『感動をデザインする』とありますが、デザインした人、ものを作り上げる人、クライアント様、その先にいる街中の人にも感動が繋がっていくのはやりがいにもなりますし、当社の魅力だと感じています。その反面、毎回違うものを作る必要があったり、案件の種類も様々だったり、加えて今までやったことがないような新しい仕事が多いことには苦労しますね。チャレンジが好きな人には向いていると思います。とてつもなく高い壁の案件でも、なんとか乗り越えなきゃいけないので、その苦労を楽しみながらやっています。設置場所が困難なものは厳しいこともありますが、造形が難しいという理由でお断りすることはほぼないですね。誰もできないことを成し遂げたいっていう思いがあります。
あとからできた経営理念
今では7つの経営方針や8つの行動規範がありますが、20年前に私が代表になった時にはなかったんです。当時はわりと業績も安定していたので、特に考えることもありませんでした。東日本大震災が起きた後、自粛や停電、イベント等の中止があったので当社の事業も大きな打撃を受け、売り上げも一気に半減、会社の中も混乱した時期がありました。数年間、資金繰りも厳しくなって。その頃の私は経営理念に大切な3つの側面の中で『科学性』と『社会性』は優れる一方で『人間性』に欠けるところがあり、社員との関係が悪化し社員が辞めてしまったこともありました。
このままじゃ会社が厳しいと思ったことから、理念経営に興味を持ち始め、中小企業の経営者が集まる勉強会の団体(中小企業家同友会の経営指針作成部会)言わば道場みたいなものに1年くらい入門。経営理念を作って、経営計画を毎年立てるようになりました。それが10年前ですね。理念経営を始めてから、長く勤めていた社員は納得できずに辞めた社員も多くいましたが、新しく入った若い社員たちは入社した時点で会社の目的がはっきりしているので、今はミスマッチも少なくて非常に安定していますね。その道場は理念を作る以外にも経営についても学べたので、やっとちゃんとした会社になれたと思っています。
一生分遊んだ3年間
以前勤めていたバイクの部品メーカーを退職して親から会社を手伝えと言われた時に、ちょっとブランクで1週間くらいの予定でオートバイで旅に出ました。レースはしても旅行は初めてだったので不安もありましたが、日を追うごとに旅の魅力に取りつかれてしまって。1週間のつもりが日本一周を1年かけてして、一旦家に帰っても違うバイクで日本一周してまた1年。そこで出会った仲間達と海外の話が出て、自分も日本だけじゃつまならないと思って今度はアメリカへ行きました。アメリカでバイクを買って、北極海から1年かけてアメリカ大陸縦断。メキシコの国境まで行った時に家に電話しちゃって、途端に現実に引き戻されました(笑)。この3年で一生分遊んだから、後継ぎとして頑張ろうという気持ちは今もありますね。
楽しいお話が尽きない三瓶さん。ご両親の故郷である福島県の富岡町·浪江町が原発事故の被害に遭い、脱原発の思いから脱炭素化への取り組みにも力を入れています。様々な地域で講演を行ったり、学校での授業を行ったりしているそうです。
そして、能登の被災地にもアウトドア事業で製作したトレーラーハウスを持ち込んでボランティア活動もしています。タカツクラフトのメンバーとは鳥人間コンテストの機体フレームの製作に協力して優勝に貢献。いろんなところで活躍されています!「一番は誠実な方、ものづくりが好きな方、ものづくりのセンスがある方と一緒にやっていきたい」とお話いただきました。チャレンジが好きな方、楽しみながら一緒に働いてみませんか?

Information
日崎工業 株式会社
住所:〒210-0858 川崎市川崎区大川町7-2
TEL: 044-366-7711
https://www.hizaki.jp/


